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Dr.GRIPを用いたFSについて


オタクはすでに死んでいる

―岡田斗司夫



さらにぐっとくるのは秋のシーンの傷がよく見えるシャープレットのシーンです。 秋の終わりにスピナーは幾度もペンを落とし、その努力の末に美しいものを作り上げる。 そんなメッセージを感じとれます。 深読みかもしれませんが、深読みできるのはそれだけ映像が美しく、ストーリーがあるからです。

―TMrW氏『JapEn 12th感想』
https://tmn-o3.tumblr.com/post/155194667418/japen-12th感想)より一部引用


このような感想を述べることができる鑑賞者でありたいです。そのためには「映像の時代に過剰適応した視力とジャンルをクロスする高性能なレファレンス能力」が必要なのではないかと思います。オタク的に言えばたぶん。



Dr.GRIPを偏重して回し続けるスピナーのことを属に「ドクグラー」と言います。Ease氏によれば,その言葉の起源は

最近ではDr.GRIPを使用しているスピナーは「ドクグラー」と呼ばれています。これはおそらく私やその周りがモバゲ全盛期時代に言い出した造語なんですが笑。

―だるいーず『Dr.GRIPを回すメリットとデメリット』より


ということらしいです。

そして,同記事にもあるようにドクグラーは技術的な限界やペンの制約に苛まれたりします。そこで,今回は敢えて非ドクグラー(などと言ってしまうと,あくまでドクグラー主体みたいで大変痴がましいのですが)のDr.GRIPを用いたフリースタイルを幾つか概観することで,ドクグラーとしてアイデンティティや身の振り方を再考してみたいと思います。

もしくは


という言葉の本意を噛み締めることで,単純にうなだれたいと思います。



syamo*2さん(CreW 2nd)
https://www.youtube.com/watch?v=6Oz3hFNwUkM

ドクグラーではないことが信じられないほどに環境や構成等の要素が巧妙です。非ドクグラーの中では,一番Dr.GRIPの扱いが上手いと言える動画かもしれません。特にDr.GRIPの映えさせ方は全スピナーの中で比較してみても一級品です。もしかしたらこのような見せ方がDr.GRIPにとって最適なのかもしれません。この動画を拝見するたびに私は自分の未熟さを痛感します。


Everchixさん
https://www.youtube.com/watch?v=jDZMajaPgB4

こちらもまた,正統派といいますか,純粋に「上手い」と感じる動画です。個人的にはDr.GRIPの軸の太さを活かした魅せ方をされているという印象を持っております。Everchixさんは『Dr.grip solo Everchix』といった動画や『ドクグラーじゃないけど自分の毒栗について考察してみる』といったブログ記事からも窺えるように,Dr.GRIPの扱いに長けていらっしゃいます。私自身も左手で撮影をする際にはEverchixさんの動画のアングルなどを参考にしております。


Drowsyさん
https://www.youtube.com/watch?v=HbfjFFhN0ac

”魅せ方”という観点で言えば,こちらのDrowsyさんの動画は非常に面白い魅せ方をしていらっしゃいます。動画のタイトルからもお分かりになるように,Dr.GRIPを回し続けることで白く剥げるボディの中心部を「重心線(中心線)」という魅せ方に変換していらしゃいます。とても独創的で面白い発想です。このような魅せ方は一朝一夕に実現できるものではないのですが,私もこのような斬新な発想を少しでも見習えればと思っています。


Enceさん
https://twitter.com/Ence_ps/status/782081443736334336

斬新な発想で言えばこの方の動画が思い起こされます。EnceさんはTwitterのプロフィール欄にて「似非ドクターグリッパー」と名乗っており,頻繁にDr.GRIPを用いたFSの動画をTwitter上に投稿していらっしゃいます。どの動画も技のチョイスや構成,指使いが独創的です。中には2h1pや2h2pの動画も見受けられ,Dr.GRIP回しに対して積極的に取り組んでいらっしゃるようにお見受けします。まだまだお若い方のようなので,今後一層のご活躍をお祈りいたしております。


Garuさん
https://www.youtube.com/watch?v=immf2jPahBA

独創的なDr.GRIP回しと聞いて想起するのがこの方。特筆すべきは何と言ってもその指使い。艶めかしく類を見ないその動きは,ひと目でGaruさんのFSと判別できます。しかもその動きをDr.GRIPで実現することができるところに,より一層のオリジナリティを感じます。GaruさんのDr.GRIPを用いたFSはご本人のブログにて幾つか拝見することができましたが,らくちんFLVメーカーにて公開されていたため現在は見ることができなくなっていました。とても残念です。


Fire@Foxさん(uFes3rd)
https://www.youtube.com/watch?v=xqVt3amXB1Y

最後はこちら。私がこれまで拝見してきたDr.GRIPを用いたFSの中で最もインパクトのあった動画です。まず”ペン回し”の動画を撮影しようという時に輪ゴムを使用するという発想が(良い意味で)常軌を逸しています。また,輪ゴムを使用するという行為がDr.GRIPのボディ形状を活かしたものであり,ある種のオリジナリティを形成しています。改造ペンがペン以外のパーツを流用することを許容するというのであれば,このようなFS(?)も”アリ”なのではないかと個人的には思います。機会があればチャレンジして見たいと思います。



以上,非ドクグラーの方々によるDr.GRIPを用いたFSを見てきましたが,ドクグラーとしての苦悩を解消するというよりも,先に引用したBeigeさんの言葉が脳裏に焼き付く結果となってしまいました。それでもやはりDr.GRIPを偏重して回し続けることに変わりはないと思うので,この記事が未来の自分にとって少しでも有益であれと願うばかりです。



Dr.GRIP回しに関してのご意見や,記事内に記述した内容の訂正やご批判等もお待ちしております。是非とも忌憚のないご意見をお聞かせくださればと思います。よろしくお願い致します。



以上

No title

 記事を拝見しました。引用していただいた僕のツイートは本心からの考えであって、その場の思い付きなどではありません。ただ、この発言だけでは僕がFSの良し悪しを、スタイルの如何を問わず、「上手い」「下手」という単純な二元論でもって論じているようにも見えてしまいますので、コメントにて補足をさせていただきます。決してTheCCAWさんの理解が不足しているというわけではありません。記事の内容を見る限りでは、恐らく僕のツイートの意図はきちんと伝わっているものと思います。

 僕が他者のFSを鑑賞・評価する際には、「専門家の視点」と「一般人の視点」を使い分けています。僕はインフィニティのFSばかり作り続けてきたこともあり、他者のインフィFSを評価する際にはかなり細かい点まで立ち入って見ています。例えば、ウィンドミル半回転ごとに手のブレが生じていないか、グリップ部分が空中の一点で固定できているか(ないし一動作ごとに元の位置に戻れているか)、〆への入りで不自然に他系統の技を使用していないか等々、恐らくインフィニティをやっていない人はあまり注目しないポイントだと思います(同じインフィニストとして、例えばmindとこの辺の話をすると概ね意見が一致します)。一方、他のスタイル(VP完成度&スタイル派、KT難易度&複雑さ派、etc.)のFSを見る際にはここまで踏み込んだ評価はしません。ジャペンの感想など、ブログでFSの評価を書く際は分からないことを前提として開き直って論じますし、場合によっては漠然と、「良い」「悪い」「まあまあ」程度の評価しか下さないこともあります。
 このような二つの視点を使い分けるスピナーは恐らく僕だけではないと思います(使い分けに関して、意識的か無意識的かという違いはあるかと思います)。手を染めているスタイルがマイナーならマイナーであるほどこの傾向は強いのではないかと推測します。あるいは、メジャーorマイナーに関わらず、一つのスタイルを極めようとする人は自然とこのような視点を持つようになるのかもしれません。

 ここで興味深いのが、専門家には評価されるが、他のスタイルからは黙殺されるFSが存在するということです。例えばインフィニティという分野では、ピボットの複雑さや新規性に執着しすぎたFSは、他のスタイルの人からあまり認められないようです。理由は単純で、見ていてもわからないからです。普通は24→25と持ち替えるところ、24→35→25と持ち替えてみた、そしてそれが新技であったとして、一体誰に伝わるのでしょうか。その点、インフィニティを長く続けていると多少ピボットに敏感になりますので、もしかしたらそこに気付けるかもしれませんし、新技かどうかの判断もできるかもしれません(もちろんあまりに細かすぎると分かりませんが)。

 以上の状況を踏まえて、ではどの層に評価されるFSを目指すべきか、ということについては、もちろん一概にどうすべきだと言うことはできません。各人の関心によって答えは変わってきます。「同じスタイルの人たち(=分かっている人たち)から評価を受けることにやりがいを感じる」、「スタイルを問わず多くの人たちに広く認められることが目標だ」、あるいは、「他者の評価なんてあてにならない、自分で納得できればそれでいい」、という人もいるかもしれません。
 そして、ここからは自分語りになってしまいますが、僕の持論は、「専門家にしか認められない、なんてのは自己満足に過ぎない。一般人と専門家どちらも唸らせてこそ本物だ」というものです。僕が近年撮影したFSは全てこの理念に基づいています。さらに、一貫してFSをこのような態度で作っている以上、他者のFSについてもどうしてもその分野における専門性だけでなく一般受けも求めてしまいます。

 ブログの内容に戻りまして、引用していただいたツイートにおける「上手い」は、要するに「一般人の視点」に基づいた「上手い」を指しています。毒栗というジャンルでは、インフィニティと同様「専門家の視点」と「一般人の視点」の両方が存在するものと思います。そして、「専門家の視点」は当然、専門外の僕は持ち合わせていませんから、結局「一般的な視点」に基づいて「上手い」と判断できる人が毒栗を回すと、一般人である僕の目には魅力的に見えてしまう、というのがツイートの本意です。

 長くなりましたが、引用していただいたツイートの背景にある理念は概ねこのようなものです。推敲不足故に内容に不明点、矛盾点等あるかと思いますがどうかご容赦ください。

No title

上手い人がドクグリ回せば上手く回せるのは当然っていえば当然なので仕方ないのかなあって思います
ドクグリ使いの人には是非、ドクグリを活かした面白い技運び、リズムのあるFSを作って欲しいですね

せっかくなのでドクグリ使わない人たちのドクグリ動画を置いていくので是非ご覧ください
https://www.axfc.net/u/3763445

Re:

>>Beigeさん

コメントありがとうございます。

確かに一つのツイートを切り取って引用することで,Beigeさんの意図しない形で情報が伝達されてしまう可能性にまで頭が回っておりませんでした。申し訳ございません。また,それを補う形でのコメントを頂くことができ,大変有難く存じます。

もちろん,この度引用させていただいたBeigeさんのツイートが場当たり的なものでないことは,前後のツイート等からも明白です。しかしながら,率直に申し上げて,ここまで甚深な考え方に裏付けられたものであるとは想像しておりませんでした。申し訳ございません。


「専門家の視点」と「一般人の視点」について,大変興味深く拝読いたしました。今にして思えば,私が記事の終盤で述べた「それでもやはりDr.GRIPを偏重して回し続けることに変わりはない」という言葉は,専門的な視点からのささやかな抵抗だったのかもしれません。

私自身は,「専門家の視点」か「一般人の視点」かのどちらに傾倒すべきかを二者択一で迫るのではなく,2つの視点を意識したうえで双方の釣り合いを考えることに意義があるのではないかと思います。若しくはBeigeさんのように「一般人と専門家どちらも唸らせてこそ本物だ」という意識を持ち,それを実現することができればベストだと感じております。そのような意味合いで捉えても,記事内で引用させていただいたツイートは私にとって看過できるものではなく,この度のコメントを受け,改めてその真意を噛み締めさせていただきました。

全体を通して,解釈に誤解が生じておりましたら申し訳ございません。また,今後もご指摘等ございましたら,些細な事でも構いませんのでご意見をお寄せくだされば幸甚に存じます。この度は,貴重なご意見を頂きありがとうございました。



>>Mr.Wikipediaさん

コメントありがとうございます。

大変貴重な動画をありがとうございます。拝見したことのない動画も沢山あり,とても刺激的でした。この刺激を糧として『ドクグリを活かした面白い技運びやリズムのあるFS』にも意欲的に取り組み,今後もDr.GRIP回しに精進したいと思います。

コメント

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