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私から見て他のDr.GRIPスピナーのFSはどう見えているか


続けていこう いつまでも 君たちの愛する者達の 心をのせて

―pacific『barnoon hill』 より



「私はむしろ逆で,心より目。愛する者達のエネルギッシュな目に感動したわ。」



さて今回はテーマを募集して記事を書く試みの第三回目です。いただいたご意見に沿って「私から見て他のDr.GRIPスピナーのFSはどう見えているか」というテーマでお送ります。


当然ながら他のドクグラーの動向は気になります。できることなら全ドクグラーを把握し,ドクグラーではない方のDr.GRIPを回す動画もすべて参考にしたいという構えです。やはりできるだけ多くの方々の(Dr.GRIPを用いた)ペン回しを参照した上で,自分自身のスタイルを模索していきたいというのが私の本意です。その考えには,私フリースタイル撮影に対する姿勢が大きく影響しています。私がフリースタイルを撮影する上での姿勢は,(恐れ多くも)ponkotuさんのフリースタイル撮影に対するフィロソフィに近いのではないかと誠に勝手ながら思っています。

まず僕がFSを撮る時と言うのは9割がCVに参加するためです
その事を前提にした上でFSを撮影する時に考えていることは
どうしたらCVの中で埋もれないか
です

(中略)

良く同じオーダーでも指使い等で全然違うじゃないかと言う意見を見ますが
僕にとってはそれは卵かけご飯とふりかけご飯ぐらいの違いだと思っています
全く別な料理じゃないかと言われるかもしれませんが主体となっている食材が米なので
CV単位として見続けるとやはり飽きてしまいます

―『ペン達の集会所』「僕のFSの考え方と僕のペン回しと僕の目指したいものと理想と 」より一部引用(http://annkou2.blog105.fc2.com/blog-entry-887.html


私はponkotuさん程の実績や多彩な技,卓越した技術も持ち合わせておりません。しかし,CVの中で埋もれない(所謂"CVのアクセント"を目指す)という狙いは私の基本的なスタンスそのものです。Dr.GRIPを回すという選択をしたこともこの考え方に由来しています。現代のCVに提出される動画の殆どは,改造ペンを用いたペン回しの動画だと言ってもいいでしょう。ということは「Dr.GRIPという未改造ペンを使用している」というだけで比較的目立つ存在になることができます。すなわち,より簡単に"埋もれない"存在になるためにDr.GRIPを回すという選択をしたのです。しかしながら,Dr.GRIPを回すこと自体に模倣困難性はありません。誰でも真似する事ができます。それを顧慮した上で"埋もれない存在"となるためには,多くの「Dr.GRIPを用いたペン回し」を比較・分析する事によって独自性を見出していかなければなりません。


私はDr.GRIPを用いたフリースタイルにおいて2つの側面が重視されると思っています。一つは「未改造ペンであるにも関わらず,改造ペンのそれと比べて遜色のない水準のオーダー(技の難易度や組み合わせ)をこなすことができる」という側面。もう一つは「Dr.GRIPというペンの特性を活かす」という側面です。これら2つを換言すると「Dr.GRIP"なのに"すごい」という側面と,「Dr.GRIP"だからこそ"すごい」という側面が存在することとなり,これら2つの側面がDr.GRIP回しにおける重要なポイントなのではないかと考えています。(もちろんこれ以外にも重視すべき要素はいくらでも想像できますが,今回はあえてこの2つの要素のみで話を進めたいため割愛させていただきます。)この2つの側面はayatori氏が提唱している「競技的なFS」と「芸術的なFS」にも,少なからず関連があるのかもしれません。
参考:ayatori氏による【FS論っぽいもの】(http://ayatoripict.web.fc2.com/FS.html


この2つの側面を俎上に載せたのは,各ドクグラー(及びDr.GRIPを用いたFS)を極端な二分法で分類し安易にレッテルを貼るためではありません。大切なのはあくまで2つの側面のバランスであり「どちらの側面がより強調されているか」といった観点から,より仔細にDr.GRIPのFSを見る必要があるのではないかという提案のためです。


恐らく,現在この2つの側面の統制が最も取れていると思われるドクグラーがEase氏です。以下はSEVEN氏がブログにて「Penspinning World Tournament 2015」におけるEase氏のFSに関する感想を述べた記事の引用です。

生粋のDr.GRIP使いで、その技術たるや他のDr.GRIP使いを寄せ付けないレベル。そもそも最強の地位は知り合ったときから変わっていなかったと思う。昔からおかしかった。少なくとも僕の主観ではね。その理由は、改造ペンでやるようなオーダーをDr.GRIPでこなすこと、そしてそこにDr.GRIP独特の技も組み込むところにある。
ペン回し協会全盛期のときにayshさんに凄い奴がいるという話をした記憶がある。念を押すように本当に凄い奴なんだと語った僕は浅はかだった。彼は今や誰がどう見ても凄い。言われんでもわかる。

FSの内容よりも目に付いたというか感じたのは「重ねている」というところ。色々とね。
技の滑らかさ、完成度、指使い、歴の重なりと努力と才能によってここまで到達している。
環境も良い。この環境に変わったのは最近のようだね。以前はDr.GRIPを落としても平気な環境だった。傷もつかないし音もしない。それがどうだろう。今や机である。もう落とすことすらなくなったのかよ。というのが冗談交じりな感想だ。少し脱線したが話を戻すと、未改造ペンで机。これ。撮影さえしていなければペン回し本来の姿。そこがなんか、とても良い。とても良いんだ。使うカメラの問題もあったのかもしれないけれど、カメラ映えや周りやペンへのダメージを考慮して環境を選んで、進んで進んで、原点に立ち返ったような、そんな感じ。彼の机環境にそんな感慨を覚えた。
最後にペンについて。長年の使用により満遍なく塗装の剥げたボディ。磨り減って白く濁ったグリップ。なんてかっこいいんだろうか。

―SEVEN氏ブログ記事「ホワイトデーの準備で忙しい皆さんこんばんは」より一部引用
http://sskrj.blog.fc2.com/blog-entry-115.html



SEVEN氏はEase氏のスタイルを非常に鋭い観点から考察されています。Ease氏のFSは非常に高度な次元で,オーダーにおける「Dr.GRIP"なのに"すごい」側面と,環境などその他の要素における「Dr.GRIP"だから"すごい」側面の調和が取れています。率直に申し上げて,Easeさんとその他のドクグラーには大きな差があるのではないのかと思ってしまうほどです。以前記事にも書きましたが,Ease氏が世界大会において実績を残していらしゃるということは,今後はDr.GRIP回しにおいても世界水準での技術が要求されて当然だと考えるべきです。そこをいくと今現在,客観的に見て世界レベルで勝負できるドクグラーは果たして何名いらっしゃるでしょうか…。


さてバランスとは言いましたが,2つの側面において完全に釣り合いが取れている事例とうのはそう多くありません。意図せずともどちらかに偏りがちです。「Dr.GRIP"だからこそ"すごい」という側面が突出しているという印象を受けるのは,ayshさん,Crasherさんなどに代表される,所謂「古参」と言われている方々のFSではないかと思います。オーダー的に複雑な内容ではなくても,どこかにDr.GRIPである必然性を感じる事ができる,非常に魅力的な存在です。「Dr.GRIP"なのに"すごい」という側面が突出しているという印象を有するのは,普段は改造ペンを回していらっしゃる方のDr.GRIP回しではないかと思います。しかし,そのような方々においては「Dr.GRIP"だからこそ"すごい」とう部分が著しく欠落しているといった印象もありません。端的に言えば上手いです。それはドクグラーと比べたとしても言えることです。以前Beige氏がTwitter上でこのように仰っていました。


私にとっては非常に耳の痛い言葉ですが,私もBeige氏が仰ることは事実だと思います。いくら能書きを並べても上手い人には敵わないというのが現実だと思います。そうだとしても「Dr.GRIPを回し続けることに意味がない」と割り切ることはできません。(本当にちんけなプライドが邪魔しているだけかもしれませんが。)現時点においては,Beige氏が仰る”上手い”とはまた違った価値観で納得させることができればと,なんとなくですが思っています。


少し話が脱線してしまいましたので,最後に簡単にまとめます。「私から見て他のDr.GRIPスピナーのFSはどう見えているか」ということについてですが,上記のような「Dr.GRIP"なのに"すごい」という側面と,「Dr.GRIP"だからこそ"すごい」という側面を意識しつつ分析的な視点を中心に拝見しています。それは,スタイルやその他の要素がなるべく他のドクグラーの方々と被らないようにするためです。他のドクグラーの方々に対して強い憧れと尊敬の念を抱くと共に,そのような方々に敬意を表するためにも,なるべく独自のスタイルを模索していきたいと考えています。

以上が「他のDr.GRIPスピナーのFSはどう見えているか」という質問に対する私なりの回答となります。テーマを寄せてくだたった方に改めてお礼申し上げます。本当に有難うございました。


以上

Pragueです。
この記事のみの感想ではないのですが、TheCCAWさんのここ数日の記事を読んで、ペン回しに対して非常に真摯というか、言葉を選ばず言うと貪欲だと感じました。それは自身が内面で考えることをかなりの文量でブログに載せ発信するということ、また数々の著名な方の言葉を引用しており、これは当然ながらその情報を得ていないとできないことでありイン・アウト双方に対して関心が高い人だと感じたからです。「あの人がこんなこと言ってたよ」と言うのは簡単ですが、その発信元まで赴き原文を引用してくる人はスピナーのブログ上ではTheCCAWさんぐらいなのではないのでしょうか。

お題のリクエストですが、以前僕がブログで記事にしたようなペン回しを始めてから(場合によっては始める前も)現在までの経緯を当時の生活なども交えて書いていただけると幸いです。

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Re:

>>Paragueさん
コメントありがとうございます。

何か意見を主張する上で,過去にその事柄に関して語られたものを正確な形で引用するというのは基本的なことですが,自分自身の考えをより濃厚にするためにも非常に重要な事ではないかと考えています。すでに存在する意見を組み合わせることによって自分自身の意見を創ることは,決して悪いことではないと思っています。このようなことを思ってしまうのは,私が「正真正銘のオリジナル」なんて存在しないと思っているからかもしれません。
現時点で,ペン回しにおいて詳細に語られた論文や書籍などはほとんど存在しないため,情報源のほとんどがJEB内の書き込みや個人ブログに限定されてしまいます。その上で,自分にとって重要な情報を取捨選択することもまた大切なことなのではないかと思います。他人の意見を引用する以上はその意見の発信者に敬意を払うためにも,なるべく引用したことに意味と必然性が存在するように努力しています。
ブログを書くことが自分を慰める要素を孕んでいることは紛うことなき事実ですが,Pragueさんのような方に読んでいただけることを本当に嬉しく思います。ありがとうございます。


さてリクエストの件ですが,承知いたしました。ご意見をお寄せいただき誠にありがとうございます。少々お時間をいただくことになるとは思いますが,いただいたテーマで記事を書いてみたいと思います。

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